ドルストレート分析、次の良好通貨ペアはどれだ!?(執筆者:ひろぴー)

FOMC,雇用統計を終え、ドルストレートは全体的にドル安で推移をはじめました。
先週末から引き継いでいるドル安は、ISMの結果を受けてだと思われます。
ISM製造業景況指数は景気判断の分かれ目として基準とされている50を割り込み、市場予想48.9→結果48.3という状態でした。
前回も47.8という結果でもあり、これで3ヶ月連続で50を割り込む状況となりました。

製造業は最も雇用を生む職種であり、米経済を支えております。
今年は特に欧州からはじまり、中国と製造業の経済指標が軒並み悪化の状態が続いており、来年は世界的な経済状況悪化のリスクは増大しつつあるでしょう。
常に景気後退サイクルは、製造業(生産者物価指数含む)→労働者賃金悪化→失業率→小売指標やGDPの悪化といったサイクルでリセッションに陥り、経済のバランスを崩します。

その初動の動きが各地で出始めているのではないでしょうか。

ドル円は108円割り込むも週明けに回復
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ドル円4時間足です。
サポートラインであった108.25ラインと108円を割り込みストップを巻き込んだ形ですが、現在は戻してきております。

まだ市場は米国経済の大幅な悪化を織り込んでおらず、利下げもおおよそ折込つつあり、この利下げが景気に良い刺激を与えると解釈しているそうです。
米株はやはり堅調でNASDAQ先物などは高値を更新しつつあります。
金融緩和がまた株式市場に流れ込む公算で、この流れは来年の総選挙まで持っていくつもりでいるのでしょう。

ドル円はActiveにトレードしにくいのですが、現在の安値サポートラインが引ける107.90近辺を割り込んだとしてもそこまで下落に加速がつかないと考えております。米株が堅調に推移するからです。
ですので、また徐々に反転を初めて109円方向に向かうのではないでしょうか。107.50の手前まで買い下がるスタンスで上昇を狙うレンジトレードを意識しております。
108円台middleで利益確定をするようなイメージです。

またこのドル安の恩恵と金融緩和期待からしばらく堅調に推移をしている通貨があります。豪ドルです。


オジドルは今年の下降トレンドラインのキーポイントに差し掛かっている!
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オジドル日足の縮小チャートです。
今年は長い下降トレンドが続き、そしてきれいな下降トレンドラインを引くことができます。
何度も止められていたラインですので、次のアタックは抜ける確率のほうが高いでしょう。
一旦は上値を抑えられそうですが、次の押し目会買いはチャンスと捉えております。
米国は12月にもさらに追加利下げを折込みはじめており、それにより、オジドルは上昇要因です。
さらに米中貿易戦争の緩和期待、および米国の金融緩和による新興国への資金流入などを考えるとさらにポジティブな要因となるでしょう。

こちらは0.6950付近まで上値を攻めたあと、0.6880へ一度押すイメージを持っております。このタイミングから買いを狙えるのではないでしょうか。
今週辺りから押し目買いのチャンスを狙いたいと思います。

先週のコラム通り、僕のポジションはポンド買いですが、特に変わりはないので、違う通貨ペアをご紹介しました。次回の戦略でまた進捗をお知らせできたらと思います。



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